第一次世界大戦を分かりやすく解説、こんなに泥沼化するなんて!
第一次世界大戦を分かりやすく解説
今日は第一次世界大戦を分かりやすく解説したいと思います。
第二次世界大戦では、日本はボコボコにされて、敗戦してしまったのですが、
この第一次世界大戦では、日本は勝った方について、
いい感じだったという事は知っていましたが、それ以外の詳しい事を知らなかったので、
詳しい人に聞いてきたので、今日はそれを紹介します。
偶然と読み違えから起こった悲劇、それが第一次世界大戰です。
第一次世界大戰を分かりやすく一言で説明すると、
「偶然と読み違えから起こった世界大戦」です。
この第一次世界大戦は、オーストリア・ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告したことから起こりました。
これだけだとただの局地的な戦争で終わるのですが、
セルビアの後ろにはロシアがついていました。そこでセルビアはロシアに救援要請をし、
ロシアはこれに答えました。
こうなるとセルビア・ロシア連合と戦争をすることになり、
オーストリア・ハンガリー側は厳しくなります。
そこでオーストリア・ハンガリーは同盟国であるドイツに救援を要請、
ドイツがこれに答えたことで、今度はロシア側が戦力的に厳しくなります。
そこで今度はロシアが協商(同盟ではありませんが関係の深い国です)
関係にあるフランスとイギリスに救援を要請、
ロシアと特に関係の深いフランスがこれに応じます。
そうするとイギリスもこれを無視する事ができなくなり、
イギリスもフランス・ロシア側にたってドイツと戦争を始めます。
こうして、初めはオーストリア・ハンガリーとセルビアの戦争に過ぎなかったものが、
同盟・協商関係にある各国を連鎖的に巻き込み、
偶発的に世界大戦が始まってしまいました。
この事からも分かるとおり、第一次世界大戦は、いくつかの国同士が同盟を組み、
その同盟を組んだ国が敵の同盟と戦うといった感じだったのです。
この戦いは、連合国と中央同盟国の戦いとなりました。
連合国と中央同盟国の国の数が違い過ぎますね。
連合国
フランス共和国イギリス帝国
ロシア帝国
セルビア
モンテネグロ王国
ベルギー
イタリア王国
日本
ルーマニア王国
ポルトガル共和国
アメリカ合衆国
ギリシャ王国
中華民国
他多数
中央同盟国
ドイツ帝国オーストリア=ハンガリー帝国
オスマン帝国
ブルガリア王国
戦車や毒ガスや潜水艦に飛行機、機関銃など様々な新兵器が投入され、
戦死者の数は増加していきました。
東アジアでも日英同盟により日本が、
連合国側で中国にあったドイツの租借地膠州湾と青島を占領。
ドイツの利権を奪っていきます。
1915年1月には中国の袁世凱政府に対して、
中国東北地方・内モンゴル・華北地方の隷属を求める二十一カ条要求を突きつけ、
中国内の反日感情が高まります。
アメリカも最初は中立の立場を保っていて、参加していませんでした。
アメリカ合衆国は長い間中立を保っていましたが、
1915年に「無制限潜水艦作戦」で、
ドイツの潜水艦がイギリスの客船を沈没させた、
「ルシタニア号事件」で多くのアメリカ人が犠牲になり、
反ドイツ感情が高まり1917年4月についに参戦します。
アメリカの参戦理由は、ドイツの無制限潜水艦作戦発動以外に連合国の敗北により、
イギリスやフランスに貸していた、
多額の米国債権が回収できなる可能性があったためと言われています。
アメリカの参戦で連合国側は多くの物資を得て、同盟国側が劣勢に立たされます。
始まった当初、この戦争はすぐに終わると各国は楽観的でしたが、
いざ始まってみると、地獄のような戦争になりました。
防衛側が塹壕に立てこもって機関銃を乱射しているだけで、
攻撃側の兵士が何千、何万と死んでいったのです。
このように、当時の戦争は防衛側が極端に有利だったので、
どれだけ攻勢に出たとしても、相手国の首都を占領するなど不可能でした。
それをわかっていても退けない各国は壮絶な消耗戦を始め、
それは戦争が終わるまで続きました。
その結果、約3700万人がこの戦争で亡くなり、
主な戦場となったヨーロッパの国土は荒廃しました。
その後の講和会議でドイツ・オーストリア・ハンガリーなど戦争に負けた国は領土の大幅割譲や巨額の賠償金支払いなどの懲罰を課せられ、
これに対する恨みと憎しみが、次の戦争への導火線になっていったのです。