西郷隆盛は何故犬を連れているのか?うなぎも犬に食べさせる
西郷隆盛は何故犬を連れている?
西郷隆盛は日本の武士、軍人、そして政治家ですが、
西郷隆盛にまつわる物で有名な物の1つとして、上野公園にある西郷さんの銅像があります。
この像は西郷隆盛が死んでから21年後の1898年(明治31年)12月18日にお披露目された銅像で、宮内省からのお金と全国の人々の寄付によって作られました。
出典:goo.gl/gX3YiJ
それまで、西南戦争で国家に戦いを挑んだ逆賊という事になっていましたが、
大日本帝国憲法の発布に伴う大赦によって、その罪が解かれました。それによって、
西郷さんの銅像を作ろうかという流れになったそうです。
上野公園以外にも西郷隆盛の像はありますが、犬を連れているこの像が一番有名で、
国民に馴染みが深いのではないでしょうか。この西郷さんの犬を連れた像ですが、
そもそも何故犬を連れているのか?
という事が気になって西郷隆盛と犬について調べてみました。
今日はその事を書きたいと思います。
因みに犬を連れている像は、犬を散歩させているのではなく、
兎狩りに出かける姿を描いたものです。
西郷隆盛は何故犬を連れているのか?
犬が大好きで愛犬家だった西郷さん
犬が好きになるきっかけは肥満
西郷隆盛は犬が大好きで一時期家に数十頭の犬を飼っていた事もあるそうです。
実は西郷さんが犬好きになったキッカケは、ダイエットです。
西郷さんは若い頃はスマートな体形だったのですが、明治維新のあとは役職もつき
「立場のある人」になっていきます。
すると今までのように動くことも減り、そして段々と太っていったのです。
しかも甘いものや脂っこいものが好きだった西郷さんは、
今でいう「メタボ」になったのです。
西郷さんの好物の1つに、鹿児島の郷土料理「トンコツ」というものがあります。
鹿児島は養豚が盛んな地域で、「トンコツ」は豚肉をぶつ切りにして煮込んだ料理だそうでそれが好きだったそうです。
医者(ドイツの医師ホフマン)からも「このままでは先は長くない」と忠告され、
ダイエットを開始します。
そして西郷さんがおこなったダイエットが、犬を連れて狩りにでかけること。
こうして「ツン」と名付けた犬を連れて歩くようになったのです。
確かに西郷さんは銅像でもそうですがふっくらした体形の印象がありますよね。
しかしまさかダイエット目的で犬を連れていたとは驚きです。
因みに連れいる犬は薩摩犬の雌犬です。
鰻屋さんや料亭でも犬と一緒
そして犬を連れるようになった西郷さんは、次第に犬のことを好きになってきます。
鰻丼や鰻の蒲焼などを出すうなぎ屋さんで、
うなぎを頼んだかと思いきや自分では食べずに犬にあげたりもしていまし、
また、京都に住んでいた時は、祇園の料亭で出かけて食事する時は、
犬と一緒に料亭でご飯を食べていたというエピソードもあります。
そして西南戦争にも連れていっています。
そして西郷さんは自分の命はここまでと悟ったときには、
犬の首輪をはずして逃がしてあげるなど、犬好きとしての逸話も多くあります。
軍服の正装ではなく、ラフな犬連れの銅像になった理由
西郷さんの銅像は東京だけではなく地元鹿児島にもありますが、
犬を連れているのは東京の銅像だけのようです。
鹿児島の西郷さんは軍服を着ていたり、きっちり着物をきています。
ラフな格好で兎狩りに出かける様子の西郷さんは上野の西郷さんだけです。
西南戦争で政府の敵として戦った西郷さんに、
明治政府の官位による正装をさせるのに反対する人達もいて、
その人達に配慮したとも言われています。
この上野公園の西郷さんの銅像の除幕式の時に、この像を見た西郷さんの奥さんは、
がっかりしたといいます。あまり威厳がなかったので、
「うちの人はこんなんじゃなかった」と発言したそうです。
その後に作られた鹿児島の西郷さんの銅像は軍服を着ているので、
奥さんのイメージに近い西郷さんになっています。
最後に
西郷さんが犬が好きだったという事は有名だった様ですね。
銅像の犬の犬種は薩摩犬の雌犬で、名前が「ツン」という可愛い名前です。
上野公園の銅像は西郷さんの奥さんはあまり好きじゃなかったかもしれませんが、
この銅像はインパクトがありますから、日本の国民からも愛されていて、
西郷さんの優しい人柄も知る事が出来るので、とてもいいのではないでしょうか。
という事で、今日は何故、上野の西郷さんは犬を連れているのか?
についてでした。