大和守安定という刀の歴史-沖田総司が使った刀-
明治の剣客沖田総司が使っていた刀と言われる大和守安定とは、
どんな刀なのか?
最近日本刀に興味が出てきたので、
詳しい書籍をAmazonで注文したところなのですが、
その本が届く前に、人気の日本刀という事で、
この刀がちょっと有名だったので、どんな刀なのか調べてみました。
大和守安定という刀
調べてみると、この大和守安定という名前は一本の刀を指す名前ではないそうです。
作った人の名前なんですね。この大和守安定は沖田総司だけではなく、
同じ新撰組の大石鍬次郎(おおいしくわじろう)や遊撃隊の片腕の剣客伊庭八郎などもこの刀を使っていたそうです。
とにかく切れ味が鋭い
この刀よく切れるんです。というのが、昔行われていたのが、
試し切りというもの。大根やかぼちゃなどの野菜を切るのではなく、
何と悪い事をした人の死体を切って、刀の切れ味を試したんだそうです。
なんでも、この試し切りは、試し切りを専門で行う人がいるそうで、
山野加右衛門永久という人が大和守安定を使って、
五つ胴を切ったそうです。五つ胴とは、五つの死体を重ねて、
それを両断するという事です。
また、この山野加右衛門永久とは別で、
山田浅右衛門という有名な死刑執行人がいるんですが、
この人も試し切りをしていて、様々な刀をランク付けしている。
そのランクとううのが、
1.最上大業物(さいじょうおおわざもの)
2.大業物(おおわざもの)
3.良業物(よきわざもの)
4.業物(わざもの)
5.大業物・良業物・業物混合
とランク分けされているのです。
この大和守安定の刀は良業物に位置付けられています。
ランク的には上から三番目ですが、切れ味は随一とされています。
大和守安定はいつ頃の刀か?
大和守安定は江戸時代の人だそうです。日本刀の歴史は古く、
日本刀の歴史は平安時代の後期から始まったと言われています。
現存する日本最古の日本刀は、奈良の春日大社にある、
古伯耆(こほうき)という名前の刀だそうです。
出典:goo.gl/wK9qve
なので、日本刀の歴史の中では比較的新しい部類に入る刀だったんですね。
沖田総司の大和守安定は現存するのか?
調べてみると、沖田総司の愛刀は、この大和守安定以外にも、
加州清光(かしゅうきよみつ)という刀があるんだそうです。
それと、菊一文字則宗という刀があるのですが、菊一文字の方は、
かなり希少で高価な刀なので、沖田が持っているのはおかしい、
と言われていて、司馬遼太郎の創作だそうです。
なので、大和守安定と加州清光の二本という事になるんですが、
両方とも現存していないそうです。加州清光に至っては、
池田屋事件で使用され、使い物にならなくなって、
沖田が死んだ日に捨てられたと言われています。
もったいない!
捨てなくてもいいじゃない!と言いたくなりますね。
日本刀の最高峰天下五剣
日本刀の種類はたくさんありますが、日本刀の中でもランキング、ベスト5に数えられる、天下五剣という物があるそうです。
童子切(どうじぎり)
鬼丸(おにまる)
三日月(みかづき)
大典太(おおでんた)
数珠丸(じゅずまる)
だそうです。
どれも、国宝とか、重要文化財になっています。
しかし、日本刀には、カッコいい名前が付けられている物が多いですね。
童子切というのは、酒呑童子を斬った刀だとかの伝説から名前が付けられたとか、
また、別の機会にかっこいい日本刀の名前とその由来を紹介したいと思います。
という事で、今日はこのへんで!
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